CHEER COLUMN-応援コラム-
皆さんこんにちは。
「肘」の関節について
•可動方向→ダンス・アクロバットに活きる関節の使い方〜肘①〜
•筋力トレーニング→ダンス・アクロバットに活きる関節の使い方〜肘②〜
•ストレッチ→ダンス・アクロバットに活きる関節の使い方〜肘③〜
と紹介してきました。
チアっ子の皆さん、実際に試してみましたか?
今週は、具体的にどのような動きで「肘」関節が大きく関わっているのかを
「倒立」「アームモーション」で紹介していきます。
☆倒立での肘の使い方
倒立の時によく見られる、「猿腕」に寄る力の分散です。
以前の記事で紹介されているように「猿腕」の特徴に「押す力」が弱い事が挙げられます。
倒立の際に、手の幅が広すぎると、より地面を押しづらくなってしまいます。
そのため、肘関節で支える体重が大きくなり、
写真のような状態で倒立を行うと肘を痛めてしまう原因となります。
倒立は様々な技に利用されるポジションです。
例えば、前方転回・バック転などでも、このポジションを軌道として通ることになります。
大きな体重が、腕全体に掛かるので、正しく肘関節をポジショニングする様に意識して下さい。
正しいポジションです。
手の幅は、肩幅〜少し広い程度を意識し、
肩〜手首までが「直線」になるようにしましょう。
肩と肘関節を使いバランスと取ることと、その周りの筋肉も活かす事で、
正しく、より安定した倒立を行うことが出来ます。
☆アームモーションでの肘の使い方
アームモーションでも、倒立と同じく「猿腕」に注意です。
「ハイV」「ローV」「Tモーション」といった腕を伸ばして行うアームモーションの場合
肩〜フィストまでが「直線」になるように意識しましょう。
その際、力を入れるときにポイントになってくるのが「上腕三頭筋」です。
腕を伸ばす時に働く筋肉 =「上腕三頭筋」
アームモーションの際に、力強く腕を伸ばしていきますが、
その時に「上腕三頭筋」ばかりに力を入れすぎてしまうと「肘」が予想以上に伸びてしまい
「猿腕」や「肘」への大きな負担をかけてしまう原因になってしまいます。
腕全体で包み込むようにコントロールして下さい。
僕はレッスンで「パック」と伝えています。
筋力が弱いチアっ子でも、パックの感覚が分かると、シャープさが増して見える様になります。
肘関節をダンスやアクロバットに利用する際、
「猿腕」の人は、より意識を高く持って練習する必要があります。
猿腕は、「肘」に対して逆関節に負担が掛かるため、怪我を起こす原因となり易いのです。
しかし、そういった関節もちゃんと理解し「上手く利用していく方法」を知る事で、
自分自身に合った体の使い方をマスターしていくことが重要です。
•倒立での肘の使い方
•アームモーションでの肘の使い方
をご紹介しました。
腕を使う動きの全てに応用出来ることですので、常に念頭に置いて、成長に活かしてみて下さい。