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みんなの行動経済学③‐ナッジって?
2020.04.27

チアのこだわり★みんなの行動経済学③

 

チアのこだわり★みんなの行動経済学①-行動経済学って?

チアのこだわり★みんなの行動経済学②-プロスペクト理論って?

 

みんなの行動経済学③‐ナッジって?

 

 

●ナッジとは?

 

さて、最近よく「ナッジ」という言葉を聞きませんか?
これも行動経済学と関わりのある言葉です。

 

ナッジとは、「注意をひくために、ひじで軽くつつく」という意味ですが、

 

それが何を意味するかというと、
「選択の自由を認めつつ、より良い意思決定ができるように、選択肢の提示のしかたを工夫してみる。」
ということです。

 

これだけでは、まだよく分からないですね、、

 

そもそも人は、「これをしなさい!」とか、「これはやるな!」とか、強制されることを嫌いますから、
相手に、または社会全体にとって、より良い方向に進んでもらうためには、工夫が必要です。

 

「押してダメなら引いてみな」みたいな感じでしょうか…。(ちょっと違うか。)

 

 

具体的な例を二つあげると、

 

★ビュッフェやバイキング形式の飲食店では、
入口に近い方から、野菜、魚、肉の順で並んでいるそうです。(確かに!)

 

そうすると知らず知らずのうちに、野菜を多く摂っていくことになり、
健康に良い選択を自らしていることになります。

 

★また、最近の状況からも特によく見かけるようになりましたが、
お店のレジに並ぶ際に、間隔をあけて横線が引いてあったり、矢印が書かれていたりします。

 

その結果、お互いの間隔をとり接触を防ぐ、また進路を示すことで混乱なく並ぶ、
と、これも強制されているわけではなく、自然と皆がより良い選択をするようになっています。

 

ナッジは、組織やチームが大きくなるほど効果がありそうですね!

 

みんなの行動経済学③‐ナッジって?

 

 

●良いハーディング現象、悪いハーディング現象

 

上記の例は細かいことですが、
その細かいことが、ハーディング効果(群衆心理)に乗っかてくっると、一大ムーブメントになります。

 

「ハーディング効果」とは、群衆心理という実態のないものですが、

 

人は周囲の動きに同調しがちな特性があるので、
一人の行動が、他の大勢の行動を呼ぶことだってあります。

 

上記のように、良いことのハーディング現象が起これば良いですが、

 

例えば、トイレットペーパーや食品の買占めのように、
悪い方向にハーディング現象が出てしまうこともあります。
(経済的な部分でそれが最悪まで進むと、取り付け騒ぎになるのだと思いますが。)

 

みんなの行動経済学③‐ナッジって?

 

 

●利他性がある

 

最後は当たり前の話ですが、
人は、他人を思いやる気持ちであったり、社会へ貢献したいという気持ちをもっています。

 

利他性があるので、ナッジや、良いハーディング現象を起こすことが可能なはずです。

 

一人ひとりの心理が経済をも大きく動かすのですから、
チームスポーツにおいては、なおのことそれらを意識して良い方向に作用させたいですね。
チアリーダーの皆さんは、人の心を動かす大きな影響力を持っています。