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みんなの行動経済学②-プロスペクト理論って?
2020.04.22

チアのこだわり★みんなの行動経済学②

 

チアのこだわり★みんなの行動経済学①-行動経済学って?

 

それでは、
行動経済学が生まれるきっかけとなった『プロスペクト理論』について触れつつ、
少し私たちの行動について考えてみたいと思います。

 

 

●プロスペクト理論について

プロスペクト(Prospect)というのは、「期待」や「予想」という意味ですが、

 

プロスペクト理論自体は難しいものではなく、
簡単にいうと「利益は早く確定したい、損失はなるべく先延ばしにしたい」ということです。

 

「もう少し待てば利益が大きくなるのに、早く確定してしまう。」
「早く損を確定させないとどんどん損失が大きくなっていくのに、先延ばしにしてしまう。」
みたいなことです。

 

これは前回の記事でも触れた、人の合理的ではない考えが行動に影響を与えている例ですね。

 

みんなの行動経済学②-プロスペクト理論って?

 

何でそうなってしまうかというと、

 

人は利益においても損失においても、
可能性の低いことを過大評価して、可能性の高いことを過少評価してしまうという、
「決定の重みづけ」という心理があるからだそうです。

 

生活に例えていうと、

 

飛行機事故など(起こると被害が甚大ですが)、「可能性がかなり低いことに、必要以上におびえてしまう」、

逆に、生活習慣病のように悪い習慣を続けていると体を壊す、という「被害は感じにくいが、起こる可能性がかなり高いことを軽く考えてしまう」、

 

というようなことです。
(すみません、うまく例えられていないですね。。)

 

もちろん「決定の重みづけ」だけではなく、
「サンクコスト」とか「現状維持バイアス」とか色々な心理が作用して、人の適切な行動を妨げています。

 

みんなの行動経済学②-プロスペクト理論って?

 

 

●より良い行動をするには

まぁ「そんなこと、みんな感覚的に分かっているよ。」と、感じると思いますが、
理屈として理解していれば、
「今自分はこういう心理状態だな」とか、行動する前に少し冷静に考える余裕ができますね。

 

また、学んだことを生活に落とし込んでいくことが、勉強をする真の意味だと思いますので、
チアのテクニックの基礎と同じように、基本を理解していることは大切なことです。

 

では、基本を理解したとして、
それではどうすれば、自分もみんなもより良い行動ができるのかについて、次回は考えたいと思います。