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チア・ダンスに活きる『ステップ入門』〜一歩踏み出す編〜
2014.04.18

とても寒い日になりました。まるで冬のようです。
風邪など引かない様に、自己管理をしっかりしましょうね。

『ステップが上手くなりたい!』という、多くのチアっ子からの要望にお応えするべく、トレーニングメニューを基礎からみっちりとお伝えしています。

先週の記事では、「足踏み」について説明しました。
重心は移動しないものの、ステップではとても大切な基礎となりますので合わせてご覧下さい。
「足踏み」チア・ダンスに活きる『ステップ入門』〜足踏み編〜

更に、ステップを練習するのに必要な基礎知識として、「重心移動」「方向の番号」の2つの記事も、スピーディに上達するために必見です。
「重心移動」絶対に欠かせない!チア・ダンスに活きる『重心移動』
「方向の番号」基礎中の基礎!〜方向の番号を覚えよう〜

いよいよ、「一歩踏み出す」ことを説明して行きます。
一番最初に、皆さんに意識して欲しいのは、『これもステップの一つなんだ!』ということです。
ステップと聞くと、なんだか「踊る」ことをイメージすると思います。
今日も「踊り」の一つを学んでいるという感覚を持って、読み進めて欲しいと思います。

チア-ダンス-トレーニング-ステップ-足踏み_2

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写真、上から順に
基本姿勢準備姿勢(プレパレーション)軌道
となります。

足の上げ方は、チアに良く使われる二種類をご紹介します。
①膝を高く上げる。(足先はポイント!)
②上げる足をパッセにする。(足先はポイント!)

さて、この2つの軌道から足を一歩、1番方向へ踏み出してみましょう。

チア-ダンス-トレーニング-ステップ-足踏み_8

全てに共通する事は、『体幹が整っていること』です。
とても重要なので、意識しましょう。

そして、一歩踏み出したときは『着地』となります。
「1番方向へ重心移動を行っている」ため、着地には衝撃があります。
この衝撃を吸収する為に、つま先から地面に付き、膝は少し曲げるようにして下さい。
体幹を崩さないことがポイントです。
ちょうどジャンプで着地する時と同じ意識になります。

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「一歩踏み出す」一連の動作です。

①プレパレーション(準備)
②足を上げる(軌道)
③一番方向へ右足を着地

写真の左側から右側へ、順番に姿勢を作ってみて下さい。

この一連の動作を
•体幹を崩さない
•準備から、スタートする時の衝撃に十分耐えられる
•正しい軌道を描く
•着地の衝撃に十分耐えられる

4つのポイントを余裕を持って出来る様になれば、ステップの感覚は掴めていると言えるでしょう。
音楽に合わせて行う練習も大事です。
①〜③を「ワンエンドツー」と2カウント使って行う練習を積み重ねてみて下さい。

チア-ダンス-トレーニング-ステップ-足踏み_11

さて、最後に補足説明です。

の矢印を見て下さい。
どちらの姿勢も、体幹が整っている事が分かります。
この様に、赤から青に体幹を崩さずに移動する事が『重心移動』です。(黒い矢印)
実は、この様に体幹を崩さずに移動出来ると言うのは、思っている以上に体への衝撃が強いのです。
「ステップは足!」と言う意識が働くため、上半身の意識が低くなる傾向があります。
しかし、上半身をキープする事は、上達の為に欠かせないことなのです。

そしてもう一つ。
白い矢印を見て下さい。
①〜②〜③のつま先の軌道を描いています。
①〜②は上げる動作。
②〜③は下ろす動作になります。

「膝を高く上げる」パターンでは、山なりに軌道が描かれる事も意識して下さい。

では、「パッセにする」パターンでは、どうなるでしょう?

チア-ダンス-トレーニング-ステップ-足踏み_12

重心移動は一緒ですね。(黒い矢印)
しかし、軌道に関しては違います。(白い矢印)

準備段階で、つま先は膝より1番方向へ出ていますので
①〜②では、真上と言うより、5番方向へ「引きつける」感覚で行うとシャープになります。
ここまでは、体幹が同じ位置に有るように意識しましょう。(赤い矢印)

②〜③では、着地の場所へ直線的に下ろすことが大切です。
同時に体幹も青い矢印へ移動させます。
軌道が鋭角な三角形を描く様に、意識する事が大切です。

「膝を高く上げる」パターンと「パッセにする」パターンでは、重心移動の感覚も少し違います。

•「膝を高く上げる」=①〜③に掛けて重心移動。比較的体への負担は少ないが、重心を安定させる技術力が必要。
•「パッセにする」=②〜③に掛けて重心移動。技術的には直線的でシンプルだが、体への衝撃は大きい。

個人差があるので、どちらが難易度が高いとは言い辛いですが、ステップとしてはどちらも大切な要素です。
上手なステップへ向けて、基礎中の基礎である「一歩踏み出すステップ」をマスターして下さいね。