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チア・アクロバットに活きるトレーニング 〜股関節①〜
2014.10.31

みなさんこんにちは。
日中は暖かいですが、夜は途端に冷え込みます。
鼻をすする人が多く見られますので、
体調管理に気を付けて、元気にトレーニングしましょう!

 

さて今週は「股関節」について解説していきます。

チア_アクロバット_ダンス_股関節_1

《股関節とは》
足の付け根、腰と足を繋ぐ部分にあたる関節です。
写真の赤い部分が股関節と呼ばれる部位です。
ストレッチで股関節を聞く「開脚」は、常に行っていると思います。
足の付け根を伸ばし、足が動く範囲を広げるためにも重要なストレッチ方法です。

 

それでは股関節はどのように「動かす事ができるのか?」を解説していきます。
まずは動く方向について考えてみましょう。

股関節が動く方向は
•前後
•左右
•ひねり(外回し内回し)
と全部で6方向です。

今回は
•前後
•左右
をご紹介します。

チア_アクロバット_ダンス_股関節_2

股関節の前後」の動きです。

《屈曲》
股関節を前方向へ回転させる動きです。
関節部分が曲がっている事を確認してください。

フロントキックやパッセなど足を上げる動作には屈曲が欠かせません。
また、太もも(前)や腹筋などの筋肉が働きます。

《伸展》
股関節を後方向へ回転させる動きです。
関節部分が伸びている事を確認してください。

ストレッチ「スプリット」の後ろ足にあたります。
股関節周りの筋肉が伸びます。
太もも(後ろ)やお尻の筋肉が働きます。

《屈曲と伸展のまとめ》
前後に体重移動する際に重要な動きとなります。
フロントキック・パッセ・バックキックなど、多くのテクニックに使用します。

前後の動きで、軸が保てずに身体がブレてしまうなど経験があると思います。
その時、意識して欲しいのが「屈曲と伸展」です。
軸がブレる原因として、
•腰の位置がキープ出来ない
•足を高く上げようとすると、腰まで上に上がってしまう
など、大抵は「股関節の正しい稼働」が出来ていない事が大半です。
「股関節を中心に、足を上げる」事で、
上半身がブレないので、軸が保ちやすくなります。

もちろん「キープするために、ある程度筋力は必要」ですが、
この知識を持つだけでも、効率よい運動に繋がって行きます。
「歩いている時」に、屈曲と伸展を意識すると、
トレーニングになりますし、安定した体重移動もマスターする事が出来ます。

 

チア_アクロバット_ダンス_股関節_3

股関節の左右」の動きです。

《外転》
身体の中心軸に対して足を外側へ広げる動きです。
「スタージャンプ(ジャンプ時)」や「ランジの伸びている足」などに使用しています。
腹側筋や太もも(外)の筋肉が働きます。

《内転》
身体の中心軸に対して足が寄ってくる、もしくは中心を通り越す動きです。
「かけ回り」「スタージャンプ(着地時)」などに使用しています。
他にも、「身体を締める」などというアドバイスを耳にする事があると思いますが、
常に内転を意識する事で、自然と「身体が締まる」のです。
「レディモーション」「ストレートジャンプ」などにも活きる動作です。
お尻の筋肉や太もも(内)などの筋肉が働きます。

《外転と内転のまとめ》
足を開閉すると言う非常にシンプルな動作です。
しかし、どの程度力を入れるか?
という繊細なコントロールがマスターし辛い動作でもあります。

例)スタージャンプで足を大きく開けた(外転できた)
しかし、着地の足が揃えられなかった(内転出来なかった)

この様な事は、誰もが経験していますね。
《屈曲と伸展》より《外転と内転》が難しいのは、
僕の経験上、以下の理由だと感じています。
■《屈曲と伸展》はつま先と踵までが20cm以上あるので、前後の動きに耐え易い。
■《外転と内転》は、足の幅がつま先と踵程長くありません。
 しかも、片足で行う事が殆どです。そのためバランスを崩しやすい。

外転と内転を行う際には、体幹をより強く保つ意識を持つと良いでしょう。

 

今回は股関節の
•前後(屈曲/伸展)
•左右(外転/内転)
をご紹介しました。

どこに向かって足を移動させるのか、常に考えながら練習を行うと、
得意不得意も理解出来て、課題も明確になりますよ!

来週は股関節の「ひねり」と簡単なストレッチ方法をご紹介します!