みなさんこんにちは。
さて先週に引き続き「ピポットターン」の解説です。
今週は「軌道」の説明をしていきます。

まずはステップポジションをしっかり確認しましょう。
チア•ダンスに活きる「ステップ入門」〜ピボットターン①〜

 
それでは解説をしていきます。

《今回のルール》
・アームモーション＝ハーフT
・体幹＝整えた状態をキープ
・足＝軌道を円にする

今回のステップは軌道の種類が2つ存在します。
①足を出す軌道
②回転する軌道

これを、意識した上で解説をご覧下さい。

【準備姿勢カウント8〜カウント1の軌道】
軌道種類：足を出す軌道

☆順番☆
①左足に軸を乗せて、右足はパッセの位置からスタート／カウント8
↓
②右足を1番方向へ踏み込む／軌道-1
↓
③右足で着地／カウント1

この様に足を運ぶ事で、横から見た時に「足の軌道が円」に見えます。
音を「溜める」見せ方をする時に有効です。
もちろん、ストレート軌道も存在しますので、
「足の軌道が直線」にも、チャレンジしてみると幅が広がります。

コツとしては、着地でしっかりと体幹を安定させておく事です。
良い軌道を通ることが、着地の安定に繋がります。
着地の安定は、次の動作を助けてくれます。

【カウント1〜カウント2の軌道】
軌道種類：回転する軌道

☆順番☆
①体幹を整える。
この時、「後ろ足が有る方に回転する」と言う意識を持つと良いでしょう。／カウント1
↓
②回転する／軌道-2
↓
③着地。体幹部の安定、軸が保たれているか確認／カウント2

回転を行うときは、無理矢理勢いをつけない事がポイントです。
よく見られるパターンとして、
上半身(特に腕)を振る事で回転の力を生もうとしている動作を見ます。
しかし、無理に回転を生もうとすると、体幹・軸はぶれやすくなります。
肩と腰を繋いだ四角形が保たれる様に体幹部を固め、
軸を中心に回転する意識を持って行ってください。

【カウント2〜カウント3の軌道】
軌道種類：足を出す軌道

☆順番☆
①左足で地面を蹴りきる(1番方向へ蹴る)／カウント2
↓
②パッセの位置まで左足を引き上げる／軌道-3
↓
③左足を後方へ着地、軸を両足の中央へ／カウント3

まずは、後ろ向きに「蹴る」と言う動作は、意外と難しいものです。
体幹を後方へ送る事がポイントとなります。

足の軌道はパッセを通る事で「円の軌道」を見せる事が出来ます。
ストレート軌道でも出来る様に練習しておくと良いでしょう。

着地時は最初の軌道よりも、一歩が大きいため負担がかかります。
次の回転に向けてのプレパレーション(準備姿勢)となるので、
安定させておく事はとても大切です。

【カウント3〜カウント4の軌道】
軌道種類：回転をする軌道

☆順番☆
①体幹を整えて着地する。
この時、「後ろ足が有る方に回転する」と言う意識を持つと良いでしょう。／カウント3
↓
②回転する／軌道-4
↓
③着地。体幹部の安定、軸が保たれているか確認／カウント4

軌道②と同様に、肩と腰の四角形を固め、
軸を中心に回転する意識を持って行ってください。

①足を出す軌道→体幹部は前後への負担に備える。
②回転する軌道→上下・左右・前後全てに負担がかかるので、
　 四角形を保つ意識を大切に！

軌道の種類が2つあり、交互に行われるステップとなることで、
足運びのみを考えるだけではマスターし辛いステップとなります。

入門や初級に取り入れられる事が多いですが、
僕の経験上、初心者には難しいステップだと思います。
「回転」と言う軌道が、やっかいな部分になるのです。
難易度が高くなれば、考える事も多くなります。
正確なパフォーマンスを行う為に、
「体幹・軸をトレーニングで向上させる」事を常に行っておくと、
回転に対する苦手意識も無くなってきます。

「美しいダブルピルエット」は誰でも憧れるものです。
最初は難しいと感じるかもしれませんが、
その第一歩がこの「ピポットターン」には詰まっています。

是非、何度もチャレンジして「180°回転」をマスタしてしていきましょう。