CHEER COLUMN-応援コラム-
夏も終わりに近づいてきました。
気温が下がってきていますので、体調に気をつけてくださいね。
今週はHIPHOPカテゴリー定番のステップ第2弾として、
「ホーシング」をご紹介いたします。
「ホーシング」は、
元々「ハウシング」というネーミングを
日本人が聞き間違えた事が由来だといわれています。
「足を開いて閉じる」というシンプルなステップですが、
様々な見せ方が可能な多様性に優れたステップです。
また、体の軸を取る・知るには最適なステップだと思います。
まずはどんなステップなのか、ステップポジションを見てみましょう。
足をクロスさせないで、揃えるだけのステップが一番初歩ですが、
少しだけ難易度を上げてご紹介します。
「右足を前にクロス」してからスタートするところから
「左足を前にクロス」まで含めた
「2カウントループ」のステップとして紹介していきます。
2カウントの中に4つのポジションが存在しますが、
シンメトリーを除けば2つのポジションだけでマスター出来ます。
チアでも取り入れ易いように体幹部をキープした形で紹介します。
《今回のルール》
•アームモーション=ハーフTでキープ
•体幹・顔=正面でキープ
•右と左を交互に足をクロスさせる
準備姿勢です。
「カウント8」で行います。
※ステップアップした練習として「カウント8and」で行う方法もあります。
•軽くつま先立ちで右足を前にクロスする
•体を少し上に引き上げる
この2つのポイントが大切です。
ポジションを「ビシッ」っと一発で取れるように意識してください。
※左足を前にクロスしたポジションでも同様です。
横から見た「正しい姿勢」と「間違った姿勢」です。
このポジションでは体を引き上げ、
軽くつま先立ちになっているため体幹を崩し易く、
引き上げが強くなり「背中が反ってしまう」場合があるので注意しましょう。
このクロスのポジションでしっかりと体幹を整えておく事が、
ステップをよりスムーズに繋げるポイントになります。
ステップポジションです。
正面と横から見た「正しい姿勢」と「間違った姿勢」です。
まずは「正しい姿勢」の写真を見て下さい。
•足を左右にしっかりと開く(肩幅〜肩幅より少し広い程度)
•膝を少し曲げ腰を落とす(着地の衝撃を和らげましょう)
•母指球に乗せる(ふくらはぎの筋肉を使います)
ステップするために跳ねる意識を持って下さい。
足の開閉もハッキリと行う事が大切です。
ワンポイントアドバイスです。
ステップで大事なのは着地の時の姿勢です。
「間違った写真」を見て下さい。
•両膝が内側に入っている
•お尻が出てしまい体幹が崩れている
•母指球に乗れていない
膝が内側に入ってしまう姿勢は、どの動作でも怪我の原因になります。
膝頭の向きが足の親指と同じ方向を向くように意識すると、
安全で効率の良いステップを行えますよ。
ホーシングは上記の
「準備姿勢」と「ステップポジション」を左右で順番に行うと完成です。
①準備姿勢=右足前でクロス
②ステップポジション=左右に足を広げる
③準備姿勢=左足前でクロス
④ステップポジション=左右に足を広げる
※もちろん反対からスタートしても構いません。
ステップポジションは理解できましたか?
【難しいと感じるポイント】
•準備姿勢で反ってしまう。体幹が崩れてしまう
→不安定なバランスの時は腹・腰の筋肉を意識し、
体の中から締めていくのがコツです。
つまり「体幹を整える」事が大切です。
•andカウントでテンポが早く足がクロスしきれない
→まずはゆっくりと自分のペースで慣れていきましょう!
そして、足を閉じる際に意識するのは「内転筋」です。
足先だけでなく股を意識して閉じてみて下さい。
•ステップが上手く続かない
→ケンケンパッのように、軽く跳ねる事がコツです!
慣れていけば、こんな事が出来ます!
•体重移動
•アームモーションを複雑に組み合わせる
•方向転換
バリエーションを作り易いステップです。
バランス力向上にもなりますし、
踊る時の体の入れ方・抜き方も自然と身に付き易いステップです。
マスターをオススメします!
次回は「ホーシングの軌道」について解説していきます。