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ダンス・アクロバットに活きる関節の使い方 〜首関節②〜
2015.07.03

「首関節」の記事、第二弾となります。
皆さん、先週の記事「可動方向」は理解出来ましたか?

ダンス・アクロバットに活きる関節の使い方 〜首関節①〜

 

今週は、首周りのストレッチ方法をご紹介します。

首のストレッチは簡単そうですが、
意外にも、正しいポジションでストレッチ出来ない様子を、頻繁に見かけます。

ストレッチには「ポイント」がありますので、理解して実施して下さいね。

 

それでは、解説スタートです。

チア_ダンス_アクロバット_トレーニング_ストレッチ_首関節1

《ストレッチ①》
首の側面を伸ばすストレッチです。
※胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)などをストレッチします。

①体幹を整える
②左手で右の側頭部を持ち、右手は背中に回す
③首の中心を支点にして、首を左へ傾ける

☆ポイント
このストレッチでのポイントは、「右肩」を上げない事です。
首を傾けた際、一緒に右肩が上がってしまうと、効果が下がってしまいます。

片手を背中側に回さないと言うやり方もありますが、
こうする事で肩が上がるのを防いでくれます。
更に効果を上げるために、
ストレッチ中も右肩を下げる意識をするとより効果があがります。

左右均等に行ってください。

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は首を曲げたり、
回転させるのに重要な役割を持った筋肉です。

 

チア_ダンス_アクロバット_トレーニング_ストレッチ_首関節2

《ストレッチ②》
首の前面を伸ばすストレッチです。
※胸骨舌骨筋(きょうこつぜっこつきん)などをストレッチします。

①体幹を整える
②両手を胸の前でクロスし肩を押さえる
③首の中心を支点にして、首を後ろに傾ける

☆ポイント
このストレッチでのポイントは「胸」を上げない事です。
首を後ろに傾けた際、胸が上がってしまうと効果が下がってしまいます。

両手を胸の前でクロスし肩を押さえる事で、胸が上がったり、開くのを防いでいます。
更に効果を上げるために、ストレッチ中も胸を下げる意識をするとより効果があがります。

 

チア_ダンス_アクロバット_トレーニング_ストレッチ_首関節3

《ストレッチ③》
首の後ろ側を伸ばすストレッチです。
※頭板状筋(とうばんじょうきん)などをストレッチします。

①体幹を整える
②両手で後頭部を押さえる
③首の中心を支点にして、首を前に傾ける

☆ポイント
このストレッチでのポイントは、「背中」が丸まらない事です。
体幹をしっかり整え、少し胸を張ってください。
また、あまり急激なストレッチはせず、ゆっくりと伸ばす事をおススメします。
頭板状筋(とうばんじょうきん)は、
急な負担や過度の負担をかけすぎてしまうとムチ打ちなどの症状になるので注意しましょう。

 

★まとめ
ストレッチしたい箇所を正しく伸ばすために
「支点」を定め「姿勢」を正す事が重要です。

この意識は「アイソレーション」にもとても活きてきます。
つまりストレッチを正しく実施出来れば、ダンスも上手になると言う事です。

首回りを痛めてしまうと、長引く傾向があります。
是非、怪我予防にも繋がる今回のストレッチを実施してみて下さい。

次回は「首周りの筋力トレーニング」をご紹介します。