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CHEER COLUMN-応援コラム-

運動の基本×リズム(シャープ編〜その3)
2013.09.20

先日、とても大きな台風が来ましたね。
祝日でしたが、学校、チアスクールなどには影響が出ませんでしたか?

さて今週は、「シャープ」についての解説も最後となります。
この様な解説は、基礎の基礎に当たるものですが、絶対に基礎が大切です!
頑張りましょう。
前の記事から読んで頂ければ、スムーズに練習に移れますよ!

運動の基本×リズム(シャープ編〜その1)

運動の基本×リズム(シャープ編〜その2)

チア_アームモーション_シャープ-05

例3)をカウント1からカウント2で繋ぐ動きを解説していきます。
アームモーションは「ローV」から「ダガー」を経由し「ハイV」に繋ぐ動きです。

それでは実際にローVで構えてみて下さい。
そこから、ダガーを経由して、ハイVにアームモーションを移動させてみて下さい。

では、運動の基本を考えて、もう一度!
•準備=ローV
•軌道=ローVからダガーを経由してハイVへ
•着地=ハイV

更に、4つのポイントから、以下の二つを確認して下さい。
•ポージングの確認=正しいポジションは取れているか?
•ベクトルを定める=正しい軌道を通っているか?

今回の場合は、軌道が2つで構成されています。
図で確認してみましょう。

チア_アームモーション_シャープ-09

軌道1では、ローVからダガーに繋いだ直線(赤い矢印)。そこで止まらずに、軌道2、ダガーからハイVに繋いだ直線(ブルーの矢印)が正しい軌道となります。フィストが直線を描くと、より素早く動けます。

この様な軌道を描く手法は「ブロークン」と言われます。
「例2」では、ストレートを学びました。
新しい手法として、ブロークンを是非マスターしましょう。

さて、いよいよリズムと合わせる事で、シャープさを表現出来る様にしてみましょう。

チア_アームモーション_シャープ-07

4つのポイントのうち、残った二つを解説します。

•タイミングを計る
カウントを声に出して数えるのがマスターのコツです。
〜ワンエンドツー〜の「ド」の発声部分から動き始めます。「ツ」の発声部分では、ハイVでポージングしていなければいけません。
正しく行うにはとても早いです。まずはゆっくりと、正確に!何度も動き初めと着地を確認します。
そして、慣れて来たら曲で練習をする事が大事です!

ブロークンの場合、軌道がどうしても長くなるのでテクニックが必要です。それに比べ、思っている程筋力は必要としません。
今回の場合、「ド」の発声から「ツ」の発声までが、およそ0.125秒です(BPM120の場合)。この中で、正しい軌道が通れる事を目指しましょう。
その中で繊細な動きをする事になるので、やはり練習の回数と、考える事は、同じ位重要です。

•強度の調整
ストレートと比べると、筋肉の使用部分にも違いが有ります。

ストレート=持ち上げる力
ブロークン=引き寄せる力
がまず必要になってきます。

ストレートの方がパワーが必要です。(ポンポンを持っていれば更にパワーは必要です。)
今回の「例3」は、パワーだけでなく、適度な強度で行う事が大切になってきます。
体幹を保ちながら、崩さない程度の諸動作になる様に調整してみて下さい。曲の早さでも若干調整が必要です。

数回に渡ってお伝えして来た事は、リズム16ビートの最後の4分の1の使用方法に加え、運動の基礎を大切に「シャープな表現が出来る」事を目指してきました。
「シャープ」とは、
〜「軌道の時間を短く」して「ポーズをキープしている時間を長く」魅せる手法〜

チアリーダーが、テキパキとシンクロした動きをしているパフォーマンスは印象的だと思います。
シャープさを無くしてしまえば、その感動は半分に減ってしまいます。
力だけでも、動いているだけでも、素敵なパフォーマンスは出来ないものです。
心技体を整え、努力を重ねてこそ、「応援する気持ち」が届くパフォーマンスになります。

毎日続ければ、ちょっとずつ自分の成長を感じられます。その繰り返しは自信になります!
少しでも、自信になる様に、「コツ」を伝えていきますので、理想のチアリーダー目指して頑張って下さいね!