CHEER COLUMN-応援コラム-
夏休みも終わり、学校が始まっていると思います。
秋がやってきました!大好きな時期です!
過ごし易い季節で、運動も勉強もどんどん吸収出来る「伸びる」時期です。
チアっ子達も、スクールに!学校に!頑張って下さいね。
さて、二週間続けて「運動・動作の基本」と「リズム講座(ビート編)」では、知識をお伝えしてきました。
今回は、具体的に体を動かして出来る記事となっていますので、是非練習に取り入れてみて下さい。
テーマは「シャープ」です。
各スクールでも「シャープに!」と伝えられているはずです。でも、具体的に「シャープ」とはどのような事なのでしょうか?
今回は、アームモーションから「ローV」から「ダガー」に繋ぐ動きで解説したいと思います。
それでは実際にローVで構えてみて下さい。
そこから、ダガーにアームモーションを移動させてみて下さい。
「運動・動作の基本」で説明した通り、
•準備=ローV
•軌道=ローVからダガーへ一直線に繋いだ線
•着地=ダガー
と言う動きになります。
そして、4つのポイントのうち
•ポージングの確認=正しいポジションは取れているか?
•ベクトルを定める=正しい軌道を通っているか?
を確認して下さい。
もう一度、ローVで構えてから、ダガーにアームモーションを移動させてみて下さい。
簡単に出来たと思います。
ここからが、シャープの本格的な説明となります。
上記の図では時間を表す横の線がプラスされています。
•カウント1=準備=ローV
•カウント1のラスト4分の1=軌道=ローVからダガーへ一直線に繋いだ線
•カウント2=着地=ダガー
と言う説明になっています。
実際にアームが動いている時間の長さを「青い矢印」で表しています。
この様に、「軌道の時間を短く」して「ポーズをキープしている時間を長く」魅せる手法が「シャープ」な動きとなります。
チアでは、シャープでない動きを「ゆるくなる」「ポーズで止まっていない」などの表現をするようです。
上の図は、悪い例となります。
「シャープ」な動きと何が違うのでしょうか?
•ポーズをキープしている時間が短くなっている
•動いている時間が長くなっている(青い矢印)
この様な理由から、テキパキとした「シャープさ」に欠けてしまうと言う訳です。
シャープに動かすためには、「運動・動作の基本」から4つのポイントである
•タイミングを計る
•強度の調整
を意識しなければいけません。
•タイミングを計る〜アドバイス、コツ
必ず、声に出してカウントを数える様に練習するとマスターし易くなります。
カウントを数える時に、「ワン、トゥ」と数えるのでは無く、「ワンエンド、トゥエンド」と数えてみて下さい。
これで、8ビートを感じられているはずです。
今回の例では、ローVから動かす瞬間を「ワンエンド、トゥ」の「ド」を発生したと同時にダガーへ軌道を発信してみて下さい。「ド」の部分は16ビートになるので、シャープな動きになるはずです。
最初はゆっくりと、一つ一つのポーズや軌道を確認しながら、止める様に意識して下さい。
•強度の調整〜アドバイス、コツ
一分間に120回カウントする早さ(BPM120と言います)の曲なら、シャープな軌道(青い矢印)をするために与えられた時間は、0.125秒間となります。凄く短い時間です。
そのために、①《ローVからダガーへ向けて発信する強さ》が必要になります。
同時に、②《ダガーで止める強さ》も必要になります。
この①②をマスターする事が、強度の調整と言う事になります。
アドバイスとしては、体幹を整え手先だけで動かさない事です。比較的①は早くマスター出来るはずなので、②を繰り返し練習する事が大切です。
「シャープ」について、理解出来ましたか?
連続した動きをシャープに続ける事は、非常に難易度の高いテクニックです。兎にも角にも、反復練習が必要です。しかし、何も考えずに実行する練習よりも、考えて実行する方が効率も良いものです。
是非、今日のポイントを意識して練習してみて下さい。
みるみる自分の動きが成長するはずです。
「シャープ」と言う言葉の他に、「タイト」「キレ」などと言う単語を用いる場合も有ります。
アイソレーションもシャープに練習する事をお勧めします。
今日の《例1》をクリア出来た人は、《例2》《例3》でもチャレンジして下さい。
《例2》《例3》は、来週の記事で解説します。