CHEER COLUMN-応援コラム-
先週ご紹介しました昭和記念公園のフラワーフェスティバルですが、
その昭和記念公園の中の日本庭園内に、盆栽苑という場所があります。
盆栽というとなかなか地味なイメージですが、
盆栽なんてとんでもない、とても非凡な世界でした。
何百年の年月をかけて育てているものや、
意外とかわいらしいものまで、
盆栽とは…、
独特のミニチュアな世界を作りあげるという意味では、
大人のシルバニアファミリーみたいなものかもしれません。
せっかくなので、盆栽を奥深く鑑賞するためのポイントをご紹介したいと思います。
≪盆栽の三要素≫
①根張り
盆栽の根が四方八方に張り出して、安定感と力強さがあること。
②幹
立ち上がりが素直で、上に行くほど自然に細くなっていくこと。
③枝配り
幹から出ている枝の太さや間隔がバランスよく配置されていること。
これらの三つの要素を兼ね備えたものが理想とされているんだそうですが、
ただし一つの要素が欠けていたとしても、
その他の要素を、長所として伸ばしてやることで、
優れた盆栽になりえるんだそうです。
すごいですね。。なんだか人生訓みたいですね。
≪樹形の種類≫
●株立ち(かぶだち)
根本から5本以上の幹が立ち上がっているのが特長です。
●直幹(ちょっかん)
八方広がった根張りと、まっすぐな幹が特長です。
●懸崖(けんがい)
崖からのりだした木の姿を表現しています。
●模様木(もようぎ)
屈曲した幹と枝のバランスが取れているのが特長です。
●石付き(いしつき)
石に木を付けて、自然の景観を現しています。
●寄せ植え(よせうえ)
複数の木を一緒に植え、森や林の風景を表現しています。
ご紹介したのは一部の種類ですが、
どれも盆栽の基本となる三要素をほぼ押さえながら、それぞれの特長が表れていますね。
もし盆栽を鑑賞する機会があったら、
これらのことを踏まえて観てみたら面白いかもしれません。